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【書評】『マーケティングの仕事と年収のリアル』将来持続可能なプロを目指すための1冊

本当に今更になってしまうのだが、山口義宏・著『マーケティングの仕事と年収のリアル』読み終えた。

自分を売り込むことが出来ないマーケターは多い

資本論』で知られるマルクスが貧乏すぎて、自分の子供を餓死させていたのと同じように、『マネジメント』で知られるドラッカーが、自身では秘書をうまくマネジメント出来ず、最後まで奥さんと二人三脚で仕事を回し続けたのと同じように(むしろ奥さんがドラッカーをうまくマネジメントしていたのは、経済界では非常に有名な話)、歴史の担い手ですら、自分のために、専門分野の知識を使い倒せる人というのは非常に少ない。
 
 
これらの例と同じように、自分がモノ・コトを売るプロでありながら、自分を売り込むことが出来ないマーケターも、実際多いのではないかと思う。
 
労働市場における 〝自分 〟という商品のマ ーケティング戦略がおろそかになっている人は意外と多いのです。
 
 
本書をまずKindleでお試し読みした際、冒頭書かれていたこのフレーズに惹かれて、今の自分に向けられた本だと直感し、購入に至った。
 
特に自分が所属しているような、広告代理店に所属しているマーケターには、クライアントに献身的な人も多い。つまり、ものすごく"いい人"なのだ。
 
"いい"人すぎて、自分自身のことを、どうでも"いい"と思っている人が、他の業界に比べて、少し多すぎるんじゃないかと日々実感している。
 
当然、業界内で成功している人全員が、戦略的に画策し、仕事や、コミュニケーションを円滑に回しているとはと思っていない、運によるものも大きいと思う。ただし、モノ・コトを売り込む技術を習得している人間が、それらの技術がない人と同じように、運頼みに生きていかなければならないのは、少し寂しい気がする。
 

自分のこと、キャリアのことを考える

 
本書において、特に今後のキャリアや、ビジョンについて、特に深く考えさせられた。
 
自分自身は現在25歳。デジマの業界で約5年弱、主に広告運用業務に携わっている人間だ。日々進化する技術(テクノロジー)、編み出されるテクニックやノウハウに、ワクワクしながらも、「ワクワクしてるだけじゃダメなんじゃないか」と、少し俯瞰気味になりつつも、「どこか地に足がついていないんじゃないか」って、漠然とした恐怖感を感じながら、日々過ごしている。そんな20代、30代の人は、業界内にわりと多いんじゃないかと思う。
 
自分がいる業界(インターネット広告業界、ここでは特に運用型広告)は、大きくわけて、こんな感じにキャリア形成されていく方が多いのではないかと思う。
 

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例えば本書では、
 
新卒で働き始めてから2〜3年程度は 「目先のお金のことは考えすぎずに 、仕事に専念するスタンス」が重要と思います
 

 

しかし、20代の半ば〜後半になっても、自分のキャリアやお金のことを考えないままでいると、大きな機会ロスをする危険があり、ギア ・チェンジが必要です。
 
 
マーケティング職の全体像を見渡し 、自分の適性を踏まえたうえで、スペシャリストを極めるのか、マネジメントにシフトしていくのか、大局的見地から判断することが、成長と成果につながります。
 
 
など指摘した上で、マーケティング業界におけるキャリア形成についてかなり具体な数値を出した上で、キャリア形成するメリット、しないデメリットを明確に文章化して伝えてくれている。
 
また単純に、
 
「キャリア形成しろ」
「自分をブランド化しろ」
 
と言っているのではなく、年齢を出した上で、「このぐらいの年齢・業界歴ぐらいからはしっかり考えよう」と促してくれている点も好印象だ。
 
 
最近のマーケティング本には、やたらと意識を高揚させることだけを狙った自己啓発本が多く、その点マーケターに特化している本書ゆえにかもしれないが、本書はそれらの書籍とは明らかにこの点異なり、一線を画している。
 
  • 自分の今の年収が適正か気になる
  • 今の年収で、このままでいいのか気になる
  • 自分のキャリア選択を見直そうとしている
 
そんなことを考えたりする機会が多いマーケターにオススメの一冊だ。 
 

再度同じ指摘にはなるのだが...

 
再度同じ指摘になるのだが、デジマ業界は、毎日の仕事が楽しかったり、仕事を行うことで日々自分を高めていくことの実感を得られるのが楽しかったり、クライアントや上司、お客様のお客様の笑顔や、喜びの声が聞きたくて、仕事に日々従事している人が大半ではないかと思う。 
 
でもその中で、冒頭でも記載したように、自分自身のことを、どうでも"いい"と思っている人が、ちょっと多すぎるんじゃないかと思う。 
 
例えば、身体機能は加齢とともに確実に退化していく。その点を考慮し、日々広告運用できている運用者はどのぐらいいるだろうか。そして、その業務体制を継続していく先に、将来的な持続性はあるのだろうか。
 
多分無いと、自分は思う。 
 
少しだけ自分のことを考えつつ、将来の選択や、キャリアプランを考えたいと思った際に、この1冊は必須の1冊だと思う。 
 
もし少しでも興味がわいたら、今すぐkindle版でも良いので買ってスマホに入れておき、気が向いた時に読み進めてみて欲しい。きっと、きっと良い気づきがあるはず。
 

追伸(P.S)

Twitterにも書いたように、自分は直近1年以内にデザインスキル、ライティング力を高めようと工面している。
 

 

 
スキルであって、センスではない。
 
最近、そのように考え始めているし、「スキル」と「センス」では、大きな隔たりがあると考えている。
 
自分は心のどこかで「未熟で、短絡的な"センス"もどきでは、生き残れない」と考えている。"本物"以外は模造品で、安易にコピーができ、複製可能なプロダクトを量産された際になす術がないからだ。
 
山口氏はすでにそれを理解し、行動し、そして成功されている。
 
本書内“「センスのこだわり」を手放して獲得した「マーケティングのサイエンス」”を読むと、その点がよく理解できると思う。
 
山口氏は、かつて20代の頃、デザインセンスを磨こうとしていたものの、小山薫堂、藤原ヒロシの両名の出会いを例に挙げ、考えを改めたことを、本書内で明言している。
 
たまたま仕事や人の紹介によって 、藤原ヒロシ氏 、小山薫堂氏のような一流のトップクリエイタ ーと呼ばれる方々にお目にかかったことです 。彼らの途方もなく高いレベルのセンスの凄みに触れ 、 「自分はセンスで戦いようがない 」と 、すぐにセンスありきのアプロ ーチに見切りをつけました 。
 
 
 
お二人とも業界内のレジェンドであり、僕の憧れでもある。
 
ぼくも小山薫堂さんが大好きで、藤原ヒロシさんが好きだ(どちからといえば、藤原ヒロシ2号、NIGOさん®️が好きだけども)。ほかにも佐藤雅彦さんが大好きだし、ゲストと広告っぽい話をするラジオ番組「澤本・権八のすぐに終わりますから」のパーソナリティーの中村さん、権八さん、澤本さんが大好きだ。広告業界の人たちは、「いい人」ばかりで、とても魅力に溢れている。
 
インターネットのおかげで、様々な媒体を通じて学べる機会が増えた一方、オンラインサロンのオフ会や、直接的な交流の場も、さらにインターネットが環境構築を後押しし、学べる社会的なインフラも整いつつある。
  
本書を読み、自分の進みたい道は、間違ってないんじゃないかと、改めて再認識した。
 
 
プロフィールにも書いている通り、これまでも"諸問題に対し、常に最善の解決策を提案"し続けてきたように、これからも"諸問題に対し、常に最善の解決策を提案"し続けていきたい。 そのためにも、色々と学び、活かしていかねばと、強く実感した。
 
 

再追伸(P.S)

というわけで、書評を書いてみました。
 

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尊敬しているブロガーの「リスティング戦略思考ブログ」さんの記事にもあったように、正直な話、書評記事はAmazonの書評が強すぎて、ブログに書いてもPVが全然取れない。(=つまり書いても、誰も読まない)
 
 
そのため、正直あまり時間を割いて書く意味はないのだけれども...
 
  • 読んだマーケターの人生が変わる本
  • 発想の転換をすべきだと気づくマーケターが出てくる本
  • 広くマーケターに知られるべき本

 

この3点は通常の書籍と大きく異なったため、あえてAmazonにレビューを書き悦に浸るだけではなく、より詳細に長々と、ブログに書評を書いてみた。

 

 「書評を書いてみた」というよりも、

 

「ファンレターを書いてみた」という感じかもしれない。

 

そりゃ、ファンレターはAmazonレビューに書いちゃダメだよね(苦笑)

 
山口さん、素敵な書籍をありがとうございます。

 

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