GDNでは配信面からまずはアプリを除外しろと約束したな、あれは嘘だ

当サイトは、Amazon.co.jp の商品を宣伝することにより、紹介料を獲得できる Amazon アソシエイト・プログラムの参加者です。

当記事に Amazon へのリンクが含まれている場合、それをクリックし買い物をすると、当サイト(および当サイト管理人)に対して一定の収益が発生します

発生した収益の一部は、持続的なサイト維持のために使用されます。

ちなみに下記リンクをクリックし Amazon内で何かしら買い物をしていただくと、当サイト内で紹介した商品以外の購入でも収益は発生します。

https://amzn.to/3REJQgU

もし「ブログの内容が役になった」「記事のおかげで助かった!」といった方は上記リンクをクリック頂き、Amazon内で買い物をしていただければ幸いです

悩ましいのは、協力頂いた皆さんには持続的なサイト維持以外何の見返りもないということです。せめて皆さんから頂いた額を見て、ブログ読者の方への感謝の気持ちを忘れぬよう日々努めます。

4〜5年前にGoogle広告において「広告配信面からアプリを除外しよう」という動きがトレンドとなりましたが「あれは本日においては嘘(=有効ではない)だよね?」という話を今日はしたいと思います。実際に自分は配信面としてアプリをほとんどのケースにおいて除外していませんが、通常のウェブサイトと同程度に現在はコンバージョンする案件も多く抱えています。当時との違いも踏まえ、今日はお話していきたいと思います。

注1:なお本記事におけるアプリ=ネイティブアプリのことであり、Webアプリのことではありません。

注2:タイトルの「あれは嘘だ」は映画「コマンドー」の名言「お前は最後に殺すと約束したな、あれは嘘だ」を意識したタイトルです。当時除外を呼び掛けた人たちを貶める意図は一切ありません

アプリへの広告配信は除外されるべきか

結論から言えばNoです。Google ディスプレイ広告(以下GDN)のメニューにもよりますが、下記のように配信先の見た際にアプリからのコンバージョンが3分の1程度を占めているケースも実在します。(数値はサンプルです)

f:id:sbgx:20200913190447p:plain

よって除外設定している場合は機会損失も多い可能性があり得ます。

「アプリに配信してもパフォーマンスが悪くない」なんてことは起こり得るのか

結論から言えば「アプリに配信してもパフォーマンスが悪くない」ということは起こり得ます。上記の数値例からもわかる通りです。

当時との違いについて

3〜4年前との違いで言えば、アプリの審査厳格化( Apple と Google で異なる)や、アプリケーション開発環境が異なっていることも影響しています。当時に比べて違法性の高いアプリや無理やり広告を踏ませようとしてくる、いわゆる誤タップを誘発させることを目的としたアプリは減っています。これはペナルティが設けられたことが大きく影響しています。

このような要因から「アプリに広告配信してもパフォーマンスを悪化させるだけ」という固定概念は消えつつあり、最近ではリマーケティング広告ではもちろん、ブロード配信やカスタムオーディエンスでアプリに対しても広告配信をするケースが増えています。

一旦配信して、パフォーマンスが悪かったり、明らかにクリック率がアプリ別に見て高い場合、異常値の場合は個別に除外対応していくようなケースも多く、逆に「特定のアプリ」に広告配信し成果が出ているような事例も存在します。

 むしろ狙い撃ちしていくスタイルでも成功例が出ている

例えば「オンラインヨガ教室」という商材の広告配信を行う場合、アプリにも配信した結果「無料のヨガアプリ」(自宅で個人レッスン受講者が使用することを想定したもの)でコンバージョンが獲得できていることが分かりプレースメントターゲティング(アプリを指定して広告配信)を行い、集中的なユーザーの獲得を狙っていくことで有効に機能する可能性が高いです。

広告の最適化フローとしては以下を行うイメージです。

f:id:sbgx:20200913184814p:plain

例えばアプリを実際にダウンロードして確認した際に広告が露出するシーンが1 LESSON の終了時だとした場合「1 LESSON 終了した際に表示する上で最適な広告は何か」と考えます。

通常のオンラインヨガ教室の広告では価格やコースの多様さなどを訴求するかもしれませんが「お疲れ様でした。でももっとあなたに合うマンツーマンのヨガを自宅で手軽に受講してみませんか」といった旨の広告を設定し配信してみたりします。このような最適化を行うことでより効率よく、コンバージョン獲得ができるようになる可能性はグッと高まります。

じゃあアプリにもただただ配信すればそれでいいのか

結論から言えば No です

アプリに配信したとしても中には広告の設置箇所、設置方法が誤タップを誘発する構造になっており、うまく成果につながらないケースは上記のような対策が講じられた今でも存在します。そのためアプリ面に広告配信する場合も細かくパフォーマンスを見て、その上で判断していく必要性があります。

 結論

BtoB系の商材や、一部のニッチな商材の場合はアプリのパフォーマンスを確認の上、ご予算なども考慮した上で全除外でも問題ないケースも存在します。

しかしながら「アプリ=劣悪な配信」という認識の運用者はいまだに多いかと思いますが、これは事実ではなくただの思い込みなので捨てましょう。また「パフォーマンスが悪化するからアプリを丸ごと除外しましょう」という発想も間違っているので辞めましょう。

簡単に思考停止して「アプリ=除外」という発想がそもそもダメなのです

しかしながら「アプリを除外した方がいい」と思える数値が出ているのであれば当然アプリへの広告配信も試した上で「なし」とあとから判断するのはアリです。

下記記事にて詳細なアプリへの広告配信を停止する方法(つまりGDNの広告配信先からアプリを除外する方法)について解説していますので、興味があればそちらをご一読下さい。

参照:Google ディスプレイ広告の配信先からアプリを除外する3つの方法

文責:川手遼一