PPC-LOG

主にリスティング広告をはじめとするWeb広告、マーケティング関連の記事を書いています。

リスティング広告の費用を削りつつ広告効果をなるべく落とさない

おそらく今後景気の悪化や事業成績の悪化、人員面の問題で対応できないなど、様々な理由で広告費用の減額を実施される方が多いのではないかと思います。

 

特に削られやすいのが「認知目的の広告」で、それはそれで当然のことだと思いますが、中にはそもそも顕在層向けのリスティング広告しかやっていないけど広告費を削らなくてはならないケースなどもあるかと思います。そういったケースで実際に成果をなるべく落とさずに、どのように広告費用を減額していくべきかという点について詳しく述べていければと思います。

 

 

そもそも無理な話

まずそもそも広告費を削りつつ成果を維持するなんていう話は、「無理な話」だとご理解下さい。だって顕在層向けにしか広告配信をしていない場合、そもそも成果が維持できて広告費用を削減できるなら初めからやってますよね?、以下ではその疑問のことを、「そもそも効果があるなら初めからやってるわ理論」とします。

 

また費用を削ってから成果が落ち始めるには時差がありますから、必ずしも連動する訳ではないのでその点もご理解ください。まあ理解されなくても現実はそうなので...諦めてください。

 

1.管理画面上の調整で費用を落とす

まず管理画面上で実施し、費用を落としつつも広告効果が落ちなさそうな施策についてご紹介します。上記「そもそも効果があるなら初めからやってるわ理論」もあるのですが、様々な理由で過去に NG になってしまったケースなどもあるかと思います。まずは提案してみると、意外とすんなり前に進めるかもしれません。

(1)曜日時間帯別に調整

まず曜日時間帯別に調整をかけるというのは有効だと思います。深夜早朝は停止するとか、費用対効果がよく再アプローチのための施策であるリマーケティング広告や指名キーワードの配信は維持しつつ、一般キーワードの配信だけ抑制するのはアリだと思います。

(2)エリアターゲティングの見直し

広告配信エリアを広めに取っている場合、商圏が限定的である場合は、半径ターゲティングなどを活用して、配信エリアを絞ってしまうという手も有効です。ただしユーザーのデバイス情報の位置精度が100%正しい訳ではなく、そのため(1)ほどのインパクトはないものだと思っていただければと思います。

(3)キーワードを削る

一般キーワードの配信抑制の手法として、一部のコンバージョンがついていないキーワードを停止、あるいは削除するという手も有効ではないかと思われます。代替サービスなんかで登録している場合、コンバージョンは取れるけど獲得単価は高く品質もあまり良くない...といったことは有りがちです。そういったものがあれば、停止を検討しても良いかもしれません。(アトリビューションモデルにもよりますが....)

2.品質をあげるために色々とやってみる

次に品質を引き上げる、例えばクリック率や LP 内でキャンペーンを展開してコンバージョン率を引き上げるといった施策です。「そもそも効果があるなら初めからやってるわ理論」で説明できる部分もあるかと思いますが、「今は有事ですから」と、過去に没になったアイディア、施策案を送って吟味したりしても良いかもしれません。

(1)企画を提案してやってみる

以前にもnoteに書いた通り、今のGoogleの自動入札は非常に優秀です。手動で詳細に調整して配信したとしても、数年前と今とでは、自動配信の方がほとんどの場合においてうまく配信してくれます。

 

そのため、 LP 側に仕掛けをします。期間限定のキャンペーンや、組み合わせ、色々と考えて提案してみると良いかもしれません。詳細は以前 note にも書いているので、そちらをご参考にしていただければと思います。

 

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(2)ABテストを実施してみる

広告文でABテストをやってみたりしても良いかと思います。前述(1)で立てた企画をフル活用してABテストをしてみるとことで、今まで獲得できなかった層を獲得できるようになったりする可能性も考えられます。ABテストについては以前に note に詳しく書いているので、きになる方はそちらをご参照ください。

 

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ピンチはチャンスですが、チャンスの中身はブラックボックスでクイズです。何をAとBで試すか、どう成果を出すか、各人が各々で考えなくてはなりません。

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3. LP を鬼改良する

これも本当に「効果があるなら初めからやってるわ理論」で語れる部分ではありますが、 LP の改良も有効です。

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要するに費用を削りつつもコンバージョンを増やして、落ち込みを最小限にするという手法です。ただこれも複数実施すると悪化した場合に原因の特定ができなかったり、逆に良化した場合も要因を特定できずに前に進められなかったりとなりがちです。初心者には正直オススメできません。今の LP が正直ダメすぎるのであれば、ファーストビューにこだわってみるなどは有効かもしれませんが...。ファーストビューの重要性については、以前ユニクロを例に note で取り上げたことがあるので、そちらをご参照ください。

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最後に(やってはいけないこと・意味がないこと)

(1)広告運用者・担当者を責めてみる、詰めてみる

これ一番やっちゃダメなやつです(苦笑)

というよりも顕在層向けのリスティング広告すら減額しなければいけない状況ってかなり危機的な状況なので、犯人探しのようなことを始めたり、誰かが誰かを詰めてる場合じゃないので、サッサと上記したようなアクションを講じた方がいいと思います。

(2)テクノロジーを過信してみる

意外とやりがちなのがテクノロジーの過信です。facebook 広告などならともかく、性別や年齢、世帯年収といったデータを過信してリスティング広告の配信を制限したりすると、多くの場合は得をするより損をします、つまり機会損失が生じます。ぶっちゃけそこまでユーザーデータの精度は高くないので、あくまでも+αするための要素として取り扱ってください。

(3)場当たり的な対応

「予算がないから今月は今日で配信停止」といった場当たり的な配信はオススメできません。おそらくなのですが、今後今回のような騒動などは増えてくると思われます。また対策も長期的に必要となってくるのではないかと考えられます。その際に場当たり的な対応を連続していると、データが貯められず、結局有効な対策方法を考案できないまま長期戦を余儀なくされる可能性があります

 

@RKawtr