PPC-LOG

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指名キーワードで広告配信した方が良い理由

指名キーワードによる広告配信の是非は、定期的に話題に上がる、リスティング広告業界における永遠のテーマの1つです。

 

「指名キーワードで広告出稿はやめてもいいのでは?」という主張の根っこには常に、「指名キーワードでの広告配信を停止すれば、その分の広告費を指名キーワード以外のキーワードに投資する他、他のディスプレイ広告などに投資できるようになる」という主張が存在しています。しかし、実際のところ停止するのは得策なのでしょうか。自分は、「指名キーワードでも広告配信した方が良い」と考えています。今日はその理由について解説していきたいと思います。

 

下記図は、指名キーワードで広告配信するメリット・デメリットをまとめたものになります。

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広告配信する理由は広告主によりそれぞれですが、「コンバージョン」が最終的な目的であったとしても、先制的取得としてコンバージョンを取りに行くためだけに広告配信しているわけではなく、防衛的取得のために広告配信しているケースも多くあります。

 

例えば指名キーワードで検索した際に、SEO1位に自社サイトが掲載されていても、広告1位に競合の広告が掲載される可能性はあります。競合も意図して出稿しているケースもあれば、そうでないケースもあり、意図して実施している場合、バレないようにエリアを限定したり、デバイスを限定したり、曜日時間帯を限定しているケースも考えられ、非常に厄介です。たまたま発見できれば広告をこちらも出稿し、機会損失を防ぐことができますが、気が付けない場合、顧客を取りこぼし続けてしまう可能性もあります。特に BtoB 企業の場合、可視化されない分機会損失については敏感に察知しておく必要性があります。

 

また例えばfacebookは、「facebook」という検索語句に対して、自社の広告を出すように設定しています。これはこれらのサービスを象徴するキーワードが第三者に乗っ取られる可能性、リンク先に詐欺サイトなどが設定され、自社の顧客が危険にされされ、結果的にブランド毀損が起こる自体を恐れた上での対応だと考えられます。多くの場合において、指名キーワードへの広告投資金額はたかが知れています。上記したようなグローバル企業は別としても、大企業の知られたビジネスの指名キーワードでも、月額十万円を超えることは稀です。それを惜しんだ結果、数千万単位の機会損失が発生することは容易に想像がつきます。想像がつくのであれば、事前に広告出稿し機会損失を食い止めるべく画策すべきではないでしょうか。また費用対効果を気にするのであれば、まずは出稿を継続し、後でKPIを別途設定すればいいだけの話ではないでしょうか。そしてそもそも、この指名キーワードへの予算投下を弱めた結果得られる広告費はどのぐらいになるのでしょうか。上記したように、10万を超えるケースはレアケースのように思います。

  

@RKawtr